こんにちは!
店舗様から「効果的なアクセス施策がわからない」といったご相談が多く寄せられます。
いくら商品が良くても、他の商品に埋もれてユーザーの目に留まらなければ商品が購入されることはありません。
そこで今回は、楽天において店舗様で対策ができるアクセス施策を本記事でまとめます。
非広告経由、広告種類など幅広くご紹介しますので、是非参考にしていただければと思います!
================
■目次
①お金をかけずにまず取り組むこと_SEO対策
②広告_RPP広広告
③広告_クーポンアドバンス広告
④広告_TDA広告
⑤広告_CPA広告
⑥広告_楽天市場広告
⑦広告_メルマガ配信(自動)
⑧楽天スーパーアフィリエイト
⑨R-SNSの活用
⑩楽天市場ショッピングチャンネルの活用
⑪おわりに
================
1. お金をかけずにまず取り組むこと_SEO対策
アクセスを手っ取り早く集めるには、広告に投資をすることがもちろん効果的です。
しかし、店舗様においては予算が限られており強豪に勝てるほどの広告が投下できないというジレンマがあります。
そういった店舗様にはまず、できうる限りのSEO対策を実施することをお勧めします。
細かな対策方法に関しては別途記事にてご紹介しますが、楽天のSEOにおいては下記の項目においてキーワード対策をすることが重要となります。
商品数が多く対策しきれていない店舗様も、まずは売れ筋の商品から下記項目での対策をおすすめします。
・商品名
・PC用キャッチコピー
・モバイル用キャッチコピー
・PC用商品説明文
・スマートフォン用商品説明文
・PC用販売説明分
・全商品ディレクトリID
・タグID
※SKUプロジェクト以降、タグIDは商品属性に置き換わります。
商品名やキャッチコピーばかりに対策をされる店舗様もいらっしゃいますが、全商品ディレクトリIDの設定も重要です。
正しいIDで登録されていない場合、狙いたいキーワードで表示されにくくなるため、検索順位が上がらない場合はこの全商品ディレクトリIDが正しく設定されているかも確認すると良いでしょう。
2. 広告_RPP広告
楽天市場における店舗運営において最も取り組みやすい広告です。
RPP広告とは楽天市場における検索連動型広告で、クリック課金型の広告となります。
1クリック10円から設定できるため、ある程度の広告予算が捻出できる場合アクセス施策の第一歩として取り組むことをお勧めします。
▼配信先
主に検索結果画面やカテゴリーページにて掲載されます。
RPP広告の詳細や運用のコツなどは別途記事にしますので詳細はそちらをご参照ください!
3. 広告_クーポンアドバンス広告
検索結果画面やカテゴリーページに商品を「クーポン」として掲載する広告です。
クーポンが獲得されると課金が発生するため成果報酬型と位置づけられますが、クーポン獲得=クリックですのでRPP同様クリック課金型と類似しています。
※クーポン獲得(クリック)時点で課金されるため、実際にクーポンが使用されたかどうかは課金有無に影響しません。
掲載は下記の画像のように、RPP広告よりも上段で表示されるためユーザーの目に留まりやすい広告となります。
クーポンアドバンス広告の詳細や運用のコツなどは別途記事にしますので詳細はそちらをご参照ください!
4. 広告_TDA広告
TDA広告はディスプレイ型運用広告で、任意のセグメントに絞った配信が可能です。
配信先は様々で、随時拡大されているとのこと。
▼配信先一例
・購入履歴ページ
・商品レビューページ
・ランキングページ
・閲覧履歴
Etc.
課金はビューアブルインプレッション課金で、「入札単価×バナー広告の50%以上が1秒以上ユーザーに表示された回数」となります。
入札単価は0.75円~0.05円刻みで調整が可能です。
【余談ですが…】
TDA広告は近年注目度が増している広告で、2022年中ごろまでは配信枠を確保するだけでも一苦労する広告でした。
毎月上旬に翌月日付分の広告枠を管理画面から抑える必要があったのですが、午前8時から申し込みが可能になるため広告担当者は早起きしてPC前に待機、混雑している回線を耐えて必要枠数分抑えるという担当者泣かせの使用でした。。。
(楽天マラソン期間などはどの店舗様も抑えたいため、開始数分で選択できなくなることがほとんど)
紆余曲折を経て現在では申し込み方法が改善され、毎日申し込み可能な期間が更新され翌日から31日後までいつでも選択できるようになりました。
※2023年4月3日執筆時点
TDA広告の詳細や運用のコツなどは別途記事にしますので詳細はそちらをご参照ください!
5. 広告_CPA広告
CPA広告とは、ユーザーが広告経由で購入した際その売上の20%が広告費として支払われる効果保証型広告となります。
配信商品は店舗に登録されている全商品が対象(除外設定可能)で、特に入札単価やキーワード設定など対応する必要がないため最も簡単に始められる広告といえます。
売上インパクトが大きくない(入札単価などがないためコントロールしにくい)という弱点はあるものの、ROAS 500%が確約されている広告なので特に理由がなければ設定をしておくことをお勧めします。
▼その他留意点
・CPA広告クリック後、同じユーザーであれば30日以内の通常かご商品すべての売上が課金対象
・後述する楽天アフィリエイトとCPA広告両方をクリックしている場合、どちらも課金対象
6. 広告_楽天市場広告
楽天市場トップページや特集ページだけでなく、メールなどでも配信される期間保証型の広告です。(楽天純広告とも言います)
広告枠を購入→画像やテキスト情報を入稿するだけで決まった期間掲載がされます。
料金:無料の枠~数百万円の枠まで幅広い
メリット:多くの人の目に留まるため認知拡大につながる
デメリット:セグメントを絞るわけではないため、広告経由で売上につながりにくい(費用対効果が合いにくい)
ただしシーズナルイベントに合わせた広告などは商材との相性にもよりますが大幅に売上を増加することもできますので、予算に余裕がある場合はチャレンジしてもいいかもしれません。
※営業担当がついている店舗様の場合はうまく活用し、おすすめの広告枠など情報収集することが望ましいです。
7. メルマガ配信(自動)
メルマガ配信(自動)とは、店舗様があらかじめ設定した特定の条件を満たした自店舗メルマガ購読ユーザーに対し、自動でメルマガを配信するサービスです。
店舗様は下記2つを準備しておくだけで配信が自動で行われます。
・送信するメルマガ作成
テンプレートやモジュール(画像をはめ込むだけのノーコードで作成できるパーツ)を使用してメルマガ本文を作成します。
・キャンペーン設定
セグメント、予算、メール件名などを設定
なおキャンペーン設定に関しては下記4つのパターンから作成可能です。
① ウェルカム:店舗様のメルマガ購読を新たに開始したユーザーに自動配信
② 購入:最大90日以内に店舗様商品を購入したユーザーに自動配信
③ 楽天市場カテゴリー閲覧:特定のカテゴリーページを閲覧したメルマガ購読会員に自動配信
④ 休眠購読者:購入などのアクションがないユーザーに自動配信
私個人のおすすめとしては「③楽天市場カテゴリー閲覧」です!
店舗様の商材などにもよりますが、例えば下記のような場合に有効的に活用できます。
〈例〉
商材:元々プロテイン商品を販売していたが、新たに化粧品の取り扱いを始めた
使用例:カテゴリー閲覧キャンペーンにて化粧品ジャンルを選択。送信されるメルマガで自社化粧品を訴求する内容を作成
期待される効果:自店舗のメルマガ会員(主に自店舗プロテイン購入者)で化粧品ジャンルを現在探しているユーザーに対して、「自分たちの店舗でも化粧品が販売しているよ!」ことをタイミングよく訴求できる。
メルマガ配信(自動)のその他詳細や効果的な運用方法などは別途記事にしますので詳細はそちらをご参照ください!
8. 楽天スーパーアフィリエイト
楽天スーパーアフィリエイトとは、アフィリエイトパートナーに自店舗の商品をブログなどのサイトで広告掲載してもらい、その広告経由の売上金額の一部を成果報酬として支払う仕組みです。
店舗ロゴや商品画像をRMSに登録しておくだけでアフィリエイトリンクが自動作成され、パートナーに選んでもらうことが可能になります。
▼パートナーの種類
個人ブログから大手メディアまで幅広い
支払うアフィリエイトの最低料率は商材ジャンルごとに異なりますが、最低料率以上ですと調整が可能です。売上を伸ばしたい商品ジャンルの料率を上げることでアフィリエイトパートナーに紹介してもらいやすくなります。
▼その他機能
・プレミアムパートナー(商品提供)
楽天スーパーアフィリエイトのプレミアムパートナーとは、人気のブロガーやメディアに商品提供(店舗様負担)することでより強い認知を獲得できます。
プレミアムパートナーには女性に人気のブロガーやメディアが多いため、化粧品やファッションジャンルの商品と相性が良いです!
・料率アップサービス
1商品1,000円の報酬上限内であれば、料率が5~20%まで設定が可能になります。
※前述のプレミアムパートナーを利用すれば報酬上限はありません。
一見アフィリエイト料率を負担するのは利益率を圧迫するように見えますが、料率20%で仮に設定してもROAS 500%が確定している(加えてブログ記事が削除されない限り掲載は残り続ける)のでその他広告で費用対効果があっていない場合はこの楽天スーパーアフィリエイトに注力することを検討してみてはいかがでしょうか?
9. R-SNSの活用
R-SNSとは、LINE公式アカウントやインスタグラムなど販促活動に欠かせないSNSアカウントを楽天市場の店舗運営に使用できるサービスです。
楽天市場では、外部リンク(楽天市場から外部サイトへ誘導するリンク)が原則禁止とされていますが、R-SNSに加入することで店舗ページ内でSNSへの誘導リンク設置が可能となります。
料金:SNSの数にかかわらず3,000円
特にLINEはメールマーケティングなどに比べてCRMの効果が非常に高いため、自店舗に訪れた会員をLINE登録へ促し、販促に利用することをおすすめします。
R-SNS(SNS運用)のその他詳細や効果的な運用方法などは別途記事にしますので詳細はそちらをご参照ください!
10. 楽天市場ショッピングチャンネルの活用
楽天ショッピングチャンネルとは、ライブ配信をしながら商品販売ができる機能のことです。
ライブショッピングというサービスの特性上、オフラインで接客するようにより商品の詳細や使用感を伝えることができます。
利用料金はかからないため、リソースが足りている場合且つ商材とマッチする場合には使用を検討してみても良いかもしれません。
ライブコマース市場はややハードルが高く感じられる一方、その市場規模が拡大しているため早いうちから対策をしておくことで競合に対し優位性を保てるチャンスが転がっています。
楽天ショッピングチャンネルの詳細や活用方法に関しては別途記事にてご紹介いたしますのでお楽しみにお待ちください!
11. 終わりに
いかがでしょうか?
楽天でのアクセス施策というと、コンサル会社によっては「SEO対策」や「RPP広告」とばかり紹介している企業もあるのが実際のところです。
しかし、アクセス施策はやみくもに実施しても効果が出ず時間の無駄になってしまいますので、店舗様の商材やご状況に合わせた戦略を立案することが重要です。
弊社のコマースコンテナでは店舗様のお悩みに合わせて最適なアクセス施策もご提案できますので、是非お気軽にお悩みをお聞かせください!
(更新されるブログ記事もお楽しみにお待ちください!)