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【楽天】最難関TDA広告の設定方法と運用方法を解説!

 

 

こんにちは!ECコンサルのコマースコンテナです。
楽天市場で店舗運用を行っているとTDA広告という名前を聞かれることも多いのではないでしょうか?
普段RPP広告やクーポンアドバンス広告のみの運用をしていてTDA広告を運用したことがない方に、TDA広告の内容や設定方法などをお伝えいたします!

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1.TDA広告とは?課金形態や掲載場所について
2.TDA広告のメリット/デメリット
3.TDA広告の設定方法
4.セグメントの設定方法
5.TDA広告の注意点
6.おわりに
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1.TDA広告とは?課金形態や掲載場所について


TDA広告とは「ターゲティングディスプレイ広告」の略称で。その名の通りディスプレイ広告となります。
楽天市場内におけるTDA広告最大の特徴としては、課金形態とキャンペーン設定の仕方が挙げられます。


■課金形態:ビューアブルインプレッション課金(Vimp課金)
ユーザーに広告が表示された回数に応じて配信単価が課金されます。配信単価を高く設定すればするほどインプレッションが多くされます。
※TDA広告「広告の表示」とは「ユーザーにバナー広告の50%以上が1秒以上表示された回数を指します。

入札単価は0.75円~10.00円/Vimpの間で設定ができ、0.05円単位で変更が可能です。

■掲載場所
掲載場所は随時更新、拡大されるようですが、主な掲載先としては下記が挙げられます。
・閲覧履歴ページ
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・ランキングページ
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・お気に入りページ
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・購入履歴
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・一部イベントページ
その他さまざまな場所に掲載されており、RPP広告やクーポンアドバンス広告などでカバーできない部分をディスプレイ広告で対応できます。

 

※追記

2023年4月にTDA広告が楽天市場外でも掲載される仕様変更のリリースがありました!

楽天市場外配信項目にて「あり」を選択すると、楽天カードや楽天レシピなどの楽天グループメディアでの掲載が可能です。



2.TDA広告のメリット/デメリット


この章ではTDA広告のメリット/デメリットをお伝えします!
基本的におすすめできる広告メニューとなっておりますが、店舗様のご状況によっても良し悪しが変わると思いますのでご確認いただければと思います。

■メリット
・セグメントを切った配信が可能
TDA広告では楽天のユーザーデータに基づいたターゲティングを行うことができます。
詳細は後述しますが、自店舗訪問履歴のあるユーザーに対するリターゲティングなども行えるため、どのようなセグメントを狙いたいか、またそのためにはどのようなクリエイティブにするのかを使い分けることができます。
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・様々な場所で掲載される
前述した通り、掲載面が多くユーザーとの接点が多い広告となるため認知拡大やアクセス増加に寄与します。
RPP広告など検索連動型広告で一定のアクセス数が確保できている(上位表示できている)店舗様にとってはとくにおすすめです。

・様々な効果検証が可能
セグメントを細かく設定できることから、どのユーザー層に対しての広告が最も効果的なのかを探ることができます。
また難しい点でもありますがクリエイティブの改修なども行うことで最適解を見つけ出し、自店舗の発展につなげられます。

■デメリット
・ROASの数値が高見えする
TDA広告では、ユーザーに広告がされて720時間(約1カ月)以内の購入はTDA広告のコンバージョンにカウントされるため、ROASが高くでる傾向にあります。
この際、TDA広告接触後にRPP広告などをクリックして購入した場合でもTDA広告のコンバージョンに蓄積されるため注意が必要です。

・課金=必ず見られているわけではない
バナー広告の50%以上が1秒以上表示されると課金されるため、クリックだけでなく実際にユーザーの目に入っていない場合でも課金されるケースがあります。
実際に運用する際はこの点を考慮した入札単価の設定を行いましょう。

3.TDA広告の設定方法


この章では実際にTDA広告を始めたい方に向けて、開始までの設定方法を解説します。
開始までは大きく分けて2つのステップが必要です。

■ステップ①キャンペーンの登録
RMS>広告・アフィリエイト・楽天大学>広告(プロモーションメニュー)>ターゲティングディスプレイ広告(TDA)で管理画面に遷移
キャンペーンタブから新規作成に進み、各種項目を入力します。
▼設定が必要な項目
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・キャンペーン期間
配信したい期間を設定します。希望開始日は翌日から31日後まで設定可能です。
特にイベント期間などは枠が埋まることが多いので早めの登録をおすすめします。
・予算
最低5万円から入力可能です。
運用中に変更も可能なので、途中で予算が消化されてしまった場合は追加ができます。
・入札単価
0.75円~10.00円で設定
・設定URL
商品ページURL or トップページ/カテゴリーページ/GOLDページ
・配信ペース
アクセス量に合わせて最大配信or期間中に予算に応じて均等配信する方法から選択。
最大配信を行うとキャンペーン期間中に予算を消化しきる可能性があるため注意が必要です。
・対象セグメント
どのセグメントに対して配信を行うか決定します。
TDA広告の肝となる設定のため別途後述します!

■ステップ②バナー入稿作業(審査含む)
ディスプレイ広告となるのでクリエイティブが必要となります。
TDA広告では4サイズのクリエイティブが必要で、配信希望開始日の6営業日までに入稿が必要なためスケジュールに余裕をもって入稿対応をすることをおすすめします。

▼必要なクリエイティブサイズ
a.1280×200 px
b.880×320 px
c.400×800 px
d.480×360 px

入稿したキャンペーンから順次審査が行われ、合格すると希望開始日に合わせて配信が開始されます。

審査ステータスは随時更新されます。
修正の必要がある場合は内容を確認し早急に対応/再入稿をしましょう。

4.セグメントの設定方法


セグメントで設定できる項目とその概要は下記の通り。
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会員ランク~閲覧履歴まで幅広くありますが、すべて細かく設定を行うと配信対象者が絞られ広告の意味がなくなることがあります。
また、初めての運用ではどのセグメントを設定するか悩むことも多いかと思います。

そこで筆者おすすめのセグメントをいくつか記載しますので、初めて対応する際にご参考いただけますと幸いです!

■おすすめセグメント①:顕在層×新規ユーザーの刈り取り
・閲覧履歴:自社商品のジャンル選択
・自店舗来訪履歴:来訪履歴のあるユーザーを指定
このセグメント設定にすることで、自社商品と同じジャンルの商品を探しているユーザー且つ店舗様の存在に気づいていない層にアプローチができます。
新規ユーザー向けなので高いROASを維持するのはやや難しいですが、同ジャンルに興味を持っている顕在層のアクセス獲得が期待できます。

■おすすめセグメント②:リターゲティング
・自店舗購入履歴:購入履歴のあるユーザーを指定
過去に自店舗商品を購入したユーザーに向けてのリターゲティングを行えます。
例えば1カ月で使い切れる容量の化粧品を販売する場合は「最後の自店舗購入履歴」を30日以内、などに設定することで商品使用サイクルに合わせたアプローチが可能です。

ただしリピート商材でない場合や、クロスセルでのリピート購入が期待できない場合は向いていないセグメント設定となります。

■おすすめセグメント③:Rakuten AIrisを用いた購買実績の拡張ターゲティング
楽天が保有するビッグデータを活用し、配信したい商品の購買実績で購買ユーザーの属性に近い新規ユーザーに対して配信を行います。
単なる新規ユーザー向け配信ではなく、「購買見込みユーザー」に対して配信が可能です。

ただしこちらのセグメントを配信するには一定の購買実績が必要となるため、新商品などには使えないセグメントとなります。

▼Rakuten Airisに関しては下記をご参照ください
https://adsales.rakuten.co.jp/products/detail/#rakutenairis

以上は比較的簡単に始められるセグメント設定の一例です。
店舗様のご状況に合わせて最適な組み合わせのセグメントを見つけていきましょう。

5.TDA広告の注意点


TDA広告の特徴やセグメント設定に関してお話しましたが、実際に運用する際の注意点もあります。
TDA広告に挑戦する際に焦らないよう、いくつか注意点を挙げておきます!

■クリエイティブレギュレーションの確認
TDA広告のクリエイティブレギュレーションはやや細かく設定されておりますので、必ず実施前にヘルプページ内にあるレギュレーション資料をご一読いただくことをおすすめします。
既存のクリエイティブを単純にリサイズして展開しようとすると修正が必要になる場合があるのでご注意ください。
〈例〉
・背景色は2色まで
・枠線禁止
・テキストはバナー面積の1/3まで
・CTAにあたる表現の禁止

■在庫の確認
商品ページ単位で入稿:すべてのSKUで在庫切れした場合配信停止
SKU単位で入稿:SKU単位での対象商品が在庫切れした場合配信停止

■仮入稿の禁止
入稿時、仮入稿を行うと審査NGとなるためご注意ください。
また入稿後商品変更は原則できないため、入稿前に検討して審査をかけましょう。

6.おわりに


いかがでしたでしょうか?
TDA広告ではセグメント設定などができる反面、クリエイティブ作成や運用知識などが必要となるのも事実です。
弊社ではTDA広告のセグメント設定などのご相談も承りますので、ECコンサルに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせいただければと思います!

 

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それでは次回のブログをお楽しみに!

 

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