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ECプラットフォーム主要イベントまとめ~2022年下半期【後編】

作成者: CommerceContainer|2023.01.11.Wed
12月に入り、2022年もあと僅かですね。
先日ブラックフライデー、超PayPay祭を終え、楽天スーパーセールが開催され
年末商戦真っ盛りの時期となります。
筆者は商戦期に少々お買い物をしすぎた今日この頃です。
 
さて、各社年明けの準備や来年度の計画進行を行っている状況になるかと思いますが、
早速下期も振り返っていきましょう。
 
後編は2022年下半期の内容を見ていきます。
 
2022の下半期(7月~12月)の主要イベントはこのような感じです。
 
 
 

 
 
 
 
Amazon最大のイベントである「プライムデー」は、昨年6月開催から時期をずらし、
今年は7月12、13日の開催となりました。全体としてYoYで売上・来訪者ともに順調に伸長している状況です。
特にBeautyカテゴリでは大きな伸びが見られており、国内メーカーだけでなく、
韓国ブームを契機として、韓国コスメの展開も多く見られたように思います。
また、時間帯別の傾向として、1日目よりも2日目に売上が伸長、更に2日目夜が最も売上が伸びる
という波動を見せています。1日目に気になる商品を洗い出し⇒2日目、最終日ギリギリまで悩んだ上で
購入を決定するといった購買プロセスが想像されます。(筆者も同様に最終日に駆け込みで大量購入しました)
 
また、プライムデーに次いでの大型イベントである「ブラックフライデー」は、11/25から1週間開催されました。
詳細は集計中ではあるものの、タイムセールが活発な印象で、プライムデーより更に安価な商品も見られました。2020年まで毎年12月に実施していたサイバーマンデーは今年も実施されず、
ブラックフライデーに吸収される形が定着しています。
 
季節特集で言うと、「おせち特集」は9月からオープン、早期予約特典なども付与し、
他ECモールなどに先立って早期に囲い込みを行っている印象です。
その他、冬ギフトやクリスマスプレゼントといった特集ページも組まれており、
《欲しい商品がすぐ見つかり、必要なものを必要な時に》といった点が従来のAmazonの特徴ではありましたが、
予約販売やギフトに至るまで、販売形態に広がりを見せているのが印象的です。
 
 
 
 
 
 
基本的なスケジュールは上半期と同様に、各月前半と後半にお買い物マラソン、
3の倍数月にスーパーセールが開催される流れとなっています。
 
特に、現在開催中の12月のスーパーセールは、年4回の中でも最も売上の波動が大きくなるイベントのため、
販促を注力している店舗も多いかと思います。
 
また、11月22日~27日に楽天市場でもブラックフライデーが開催されました。
2016年にイオンが日本へ展開したことを皮切りに、自社ECやオフライン店舗などでも
販促イベントとして広がりを見せています。年末やボーナス時期と重なり購買意欲が高いタイミングという点から、
日本でも受け入れられやすかったと推測されます。
楽天市場では2017年よりブラックフライデーを開催しており、毎年恒例のイベントとして定着を見せていますが、
一方で12月のスーパーセールと時期が非常に近いため、両者の販促強度や差別化に悩まれる店舗も
あったかもしれません。今後のブラックフライデーの日本市場への浸透度次第では、
楽天市場内での位置づけが変わる可能性もあるので、その点も注視していきたいところです。
 
 
 
 
 
 
下半期では、7月の「夏のPayPay祭」、11月の「超PayPay祭」、12月の「年末大感謝祭」
が大きなイベントとなります。10月のPayPayモールとの統合後も、
例年通りのイベント開催スケジュールとなりました。
 
また、常設施策について、統合後は日曜日のポイントバックキャンペーンが終了し、
毎日5%ポイントバックの仕組みへ変更となりました。
特に、ソフトバンクユーザーのポイント還元率が大きく減少したため、一見改悪のように見られますが、
購入タイミングを選ばずにお得に買い物が可能となり、かつPayPay決済ユーザーまで
ポイントバックの対象が拡大したため、ユーザーにとっては間口が広がる改編となっています。
《毎日お得》という点がコンセプトとなり、イベント毎の売上の波動が統合前と比較して
落ち着く見通しではありますが、常にモールに人がいる状況が作られるため、
店舗側での独自の販促展開がより重要度を増してきそうです。
 
統合での変化が大きいからこそ、既存店・新規出店問わず先行優位性が発揮できる、
チャンスが大きいタイミングと言えそうです。
 
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ここまで、前編・後編にわたり2022年の主要販促イベントを振り返ってみましたが、いかがでしたでしょうか。
イベントの波動も然りですが、今年は円安や政治情勢など外的要因による市場変化も大きかったものと思います。
来年以降も引き続き変化の大きい状況が予想されますが、
筆者はひとまず年末年始のセールイベントでお酒を買って、今年の労をねぎらおうと思います。
みなさまもご自愛のうえ、良い年の瀬をお過ごしくださいませ。
 
最後までお読み頂きありがとうございます。
 
 
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