今回は2月16日(木)に楽天が実施した「配送に関する2024年の新たな取り組みについての説明会」
についての内容をまとめていきたいと思います。
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■この記事のポイント
・2024年第二四半期に検索のUI、UXが変更となる
・検索画面において、配送品質がよいストアにラベルがつく
・ラベルがつくためには複数の条件あり
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■目次
・①楽天での配送対応
・②今後の楽天配送について
・③配送基準について
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①楽天での配送対応
楽天では2019年1月、毎年恒例の新春カンファレンスにおいて、
購入金額が3,980円になれば、配送料を無料とする施策を打ち出しました。
この背景にあったのは送料に関する統一のなさで、
実際に楽天ユーザーへのアンケートで購入を辞めた理由を聞いたところ、
Amazonよりも10pt以上送料がネックで購入を辞めたユーザーがいるということが分かりました。
こういった背景もあり、2020年3月18日にこの施策が導入された、
ここまでが今まで楽天で行われていた、配送関連の対応となります。
②今後の楽天配送について
配送料の施策が行われてから約3年、今回楽天側から発表があったのは、
ユーザーから意見があった要望をベースにした施策です。
具体的には、実証実験をした「日時指定なしへのポイント付与」と
それぞれ実施が決まっている「お届け日の表示」と「配送品質の高い商品へのラベル表示」でする。
「お届け日の表示」は2023年6月、
「配送品質の高い商品へのラベル表示」は2024年第二四半期の開始を予定しています。
それぞれ詳しく記載していきます。
〇「日時指定なしへのポイント付与」
楽天では2022年、大型セールの期間中に「日時指定なし」を選んだユーザーにポイント付与をする、
という施策を実証実験しておりました。
そこでわかったこととしては、「日時指定なし」を選択した人が、
今までよりも3.5倍多くなったということでした。
楽天ではこの機能をいつからリリースするのか、ということは言及がなかったですが、
このような選択肢がユーザーへ広がると、ストア様の出荷作業もある程度は平準化するので良いですよね。
〇「お届け日の表示」
お届け日の表示に関して現状の楽天では、
発送日のおおよその目安が表示されているような仕様になっています。
それが2023年6月からは、ユーザーのログイン情報などを元にいつまでに注文すれば、
最短でいつ希望した場所に届けることが出来るのか、というこが表示されます。
このようにすることでユーザーの購入率が高まり、ストア様にとっても良い効果が出そうですね!
■イメージ
〇「配送品質の高い商品へのラベル表示」
そして今回の発表で一番大きな反響があったのは、検索画面等へのラベル表示です。
この内容は、ある一定の基準に達していると、商品画像の下にラベルがつくというものです。
ユーザーからすると、配送の質が高いストアで商品を購入できるというメリットがありますし、
ストア側からすると、店舗全体のCVRが上がり、売上がUPするという効果がありそうです。
なお、ラベルのイメージなどは検討中とのことです。
③配送基準について
一番反響があったラベル表示に関してですが、表示をするにはいくつかの条件があります。
■ラベル表示するための条件
このようにたくさんの条件が、ラベルを表示するためにはありました!
厳しい条件をクリアするためには、受注管理システムを利用する必要が出てきますし、
配送スピードが速い物流会社などを利用する必要がありますね。
楽天では今後、スピード配送に向けたチェックリストをストア様に用意しているとのことで、
ストア側にこの条件を丸投げせず、一緒に伴走していく流れになりそうです。
またこのラベル表示を実現するためには、楽天が2023年4月に実施するSKU対応が必要とのことで、
ストアの皆様には多くの対応が必要になりそうです。
なお、ストアから担当者へ検索順位への影響についての質問がありましたが、
検索順位への影響は未確定とのことで、ここは今後の動向を追っていく必要がありそうです。
いかがだったでしょうか
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